唐突ですがタカラの傑作玩具の一つ、1/48デュアルモデルダグラムです。
玩具とプラモデルをかなり高い次元で融合させた逸品。
結構な人気シリーズだったと思います。この商品名から「デュアルマガジン」の名前はつけられているハズ。
現在も続く15歳以上を対象とする玩具カテゴリーの、原典の一つと言えるのではないでしょうか。


背中より。プロポーションも設定画と比べても違和感は無い。
むしろ劇中の作画に違和感を感じる事のほうが…(笑)
マグネモジーグや本アイテム等は、再現性という点でとてつもない傑作だと思うですよ。
デフォルメってもんがほとんど無いっつーか。
何だか新機軸の一発めってのは気合い入るのかしら?


ターボザックのマウント部分。背中の台形状のパーツに引っ掛けるのだが、
このパーツ、キチンと引っ込むのだ。地味に感動せずにはいられない。


1/72版と異なり、膝の…何だ? とにかく赤いステップ?
というかな部分が別体なのに加え、後頭部及びかかとのパーツは可動する。
こういった細かいところにゾクゾクするのは俺だけ?


右腕のリニアカノンは1/72とは違い一応取り外しはできるものの、
装甲板にはジョイントが作られている。
また、ジョイント無しの装甲板も付属する。結局1/72と同じっちゃあ同じ(笑)


非武装状態も再現できる。


元々の内部フレームの持つ関節の可動範囲は広く、実際この頃の玩具としては驚異的なのだが、
どうしても下半身は装甲板にさえぎられてしまう。


惜しむらくはこのサイズでもコクピットハッチの開閉が再現されなかった事。
天井はともかく、キャノピー全体の開放はやってほしかった。
コクピットの再現とクリン人形の搭乗は1/72版でも実現しているので、
やっぱここは1/48ならではの…ん?何か変だぞおい。


「こんばんわ。ダイアクロン隊員です。一応こういうコーナーなんで。」
もうほとんど1/48玩具は全て標的やねえ。


分解状態。中央の肌色のやつがクリン人形。
一つ一つのパーツ数は増えているものの、胸部回り以外はあまり1/72版と分割方法は変わらない。
実際に手にとってみないとお得感が伝わりづらいというなかなか地味な魅力が何とも言えない。


スプリングパーツはすぐダイアクロン隊員の遊び場になるぞ。
まあ少し無理あるかな…
っつーかどっちかってーともうちょっと鉄の部分が欲しかった。


アドバンスドMIAを始め、この手の内部フレーム+装甲って玩具はもう珍しくないが、
とりあえず今どきの子たちにくらべるとずんぐりしてるねえ。
左手のチェーンガン発射口×2は1/72には無かったんだよねえ…<自作したクチ


内部フレーム背中より。ちょっとネジ穴が目立つのが御愛嬌。


パッケージングはこんな感じ。右の色違いのスチロールが上の段になるのだが、
高級感があふれすぎ。実際に手にとってみようぜ。


取説には塗装図も乗っていて、プラモデル的な解釈も強い。
本アイテムは玩具としては「あんなの」しか無かったガンダムを完全に超えたと言えるだろう。
しかし、この玩具とキットの革新的な融合は、恐らく「ガンプラ」無しでは生まれなかったのもまた事実だ。


説明書内にはこのように改造のアイデアも紹介されている。守備範囲が広いんだねえ…


ジオラマまで…ただ、ある程度自由に分解できるという点で、
プレイバリューとごっこ遊びの両立もできているのかもしれない。
本編でもダグラムを分割して敵の目をくらますというエピソードがあった。


1/72もそうだったが、大人向けというか、完全に「お、これは何か違うぞ。」
と思わせてくれるパッケージ。所有しているのは画像のようにちょっと色落ちしてしまっているのだが(笑)


まあもちろんこの情報量の少なさは賛否両論あるところだが。
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