リアル&ロボ
実在のメカニックが戦闘ロボットに変型するというダイアクロン後半の中核となったラインナップ。SF系デザインのマシンがロボットに変化する場合は陸海空のほぼ三種に限られてしまうが、実車の場合はいくらでもバリエーション展開が期待できる、という利点があった。その結果、スケール感の追求やハードなSF的テイストは薄れてしまったが、見慣れた車両が劇的な変化を起こすという点が好評で、この流れを受けて同時期のニューミクロマンにおいても、SF路線から身近なメカニックが変化する実用ミクロチェンジシリーズが展開され、後にトランスフォーマーへと至る2つの流れを生み出した。そう考えるとビクトリー計画とトランスフォーマーの間を繋ぐ、まさにタカラSFシリーズのターニングポイントであると言えるだろう。基本路線の変更によってSFメカの頃はイマイチの売り上げだったシリーズ自身も長らえたが、初期SFメカシリーズの雰囲気を惜しむ人も多い。また、TFの展開そのものがダイアクロン末期を尻切れトンボなものとしていることも否定できない。とはいえ今なお一連のコンボイ(オプティマス)のフェイスデザインにカーロボットバトルコンボイの面影を見ることができるなど、そう考えるとやはり複雑な思いではある。歴史にifはあり得ないが、ハードSF路線による第四次アタックシステム以降が見てみたかったものだ。

リセット・ハーガティー(DM)


リモコンカーロボット
リモコン操作によって走行し、手動でロボットにも変形。変形後も直立した状態で走行する。赤と青が存在。でも近年出ている変身カーロボというジャンクトイ系のシリーズは何と自動変形&走行が可能だったりしてしかも値段がバカみたいに安い(まあもちろん時代の差だが)。