カーロボット
 82年より展開されたシリーズ。実在の車がロボットに変形するのがウリ。良くも悪くもダイアクロンシリーズのベクトルを大きく変えたアイテムであり、それまでのハードSFメカ路線では今一つ売れ行きがぱっとしなかったこのシリーズを一躍売れ線アイテムにした一方で、さらなるヒットシリーズである「トランスフォーマー」の下地を作り、シリーズに終止符を打つ遠因ともなる。
 実車をモチーフとすることで、「車がロボットに変形!」というアイデアを車種の数だけ展開していくことが可能になった。このことは、シリーズのバリエーションがSFメカの場合陸海空の三種に留まってしまうという70’ミクロマン以来の懸案を撃ち破る快挙でもあり、商品展開を容易にさせ、ついに全アイテム中1/3近くを占める人気シリーズに成長する。また、カーロボット誕生の背景にはバンダイ(ポピー)のマシンロボシリーズの好調があり、マシンロボの対抗馬としてさらに精密なDX版的位置付けでもあった。ダイアバトルスにおいてDX合体超合金の廉価版をぶつけたいった行為と正反対なのが興味深い。(参考:タカラSFランド大全集&五十嵐浩司氏)
 個人的にはハードSF路線を変更したのは残念だが、シリーズそのものが三年程度で終わる可能性もあったわけで、複雑な心境ではある。
 製品ラインナップは20種類前後だが、色違いや特色版セットなどが存在しており、細かくわけると30種類を超える。

ガイオス(C2)
「チェンジ戦隊カーロボット」

ガイゼル・S・キタモリ(DM)
デュアルマガジンNo.12のパロディ企画「セイントフォーマーズ DIACLONE 2010」の登場人物。ダイアクロン隊の司令官でかつて全アタックシステムを成功させたのは彼の力によるといっても過言ではない程の優秀な軍人。独立機動部隊セイントフォーマーを結成させ、ワルダー本星への直接攻撃、プロジェクトホーリィグレイルを決行する!

改造怪獣マシンドラゴン
ブルースターのタイムホール作戦の核となるサイボーグ恐竜。マシンザウラーの色替えで、ダイアクロン唯一の他ブランドの流用アイテム。マグネモ11規格もしっかり残っているぞ。

カウンタックLP500Sスーパーチューニング
記念すべきカーロボットシリーズ第一弾。最も知名度が高く、個性的な、誰でも認識できるスーパーカー、カウンタックに若干のアレンジを加えた車両がロボットに変形する。可動範囲も狭く、プロポーションも決してよくはないが、車両形態のまとまりと、金属部品によるディスプレイ系のミニカーにも劣らない重量感があった。

カウンタック・パトカータイプ


科学技術庁(C)
20世紀末、万能コンピューター"ファーザー"への入力ミスで人類を絶滅させかけたとんでもない役所。

格納庫


ガスマス仮面
ヒーロー仮面の1つ。その名の通りガスマスクをモチーフにしたと思われるデザインで、頭部に生えたスパイクがより凶悪な印象を増加させる。てゆーか悪役っぽいぞ。

ガッツブロッカー14
 14機の小型マシンが合体してロボットになるというトンデモナイ代物。数が多ければいいというものでもないだろうが、小型メカがわらわらと出動するのはどことなくダイアクロンらしくもあった。なお、14機といっても胴体を構成するブロッカー1、ブロッカー2以外は、左右対称に2期1組となっており、実際には8種類である。
 5名の隊員が付属した14機セット箱と、各マシンごと(左右対称のマシンは2機セット、隊員1名付属)の8種類のバラ売りがある。

カプセルキャッチャー(RX)


カブトロン
 昆虫ロボ(インセクターロボ)の中の、カブトムシ型のメカ。顔が凶悪。

河森正治
スタジオぬえのメカデザイナー。同スタジオ入社間もなく宮武氏監修のもとダイアクロンのデザインに携わる。ロボットベースや要塞Xのデザインは氏のラインが色濃く残されている。とり・みき漫画における漫画俳優としての氏も印象深い。